越前漆器の始まりは、今から1400年から1500年ほど前の古墳時代末期までさかのぼると言われています。当時、第26代継体天皇が、壊れた冠の修理を福井県鯖江市河和田地区の塗師に命じました。

その塗師が冠を漆で修理したところ、その見事な出来栄えに継体天皇がいたく感動したようで、河和田地区で漆器づくりを行うように奨励したのが、越前漆器の始まりと言われています。

明冶時代には、椀類だけでなく盆や重箱、膳など多様化していき、河和田塗りは次第に「越前漆器」として広く愛用されるようになりました。今では、全国の飲食店や旅館などで使用される業務用の漆器の8割が越前塗というほど生産量を誇っています。

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